紅色に染まる秘密の恋(休筆中)
☆危ないところを助けられました。
***
数時間後
「…もう少し工夫が必要だが
前のよりは幾分か良くなってる。
まあ……いいだろう…。」
武内課長は企画書をチェックした後
チラリと私を見た。
その鋭い目つきにドキリとしながら
「…は…は、はい。
ありがとうございます。」
と、しどろもどろに答えると
「…城咲、他に急ぎがないなら
夜道は暗いからもう帰れ。
ボーッとしてるなよ…お疲れさん。」
武内課長はそう言うと
視線をすぐにパソコンに戻した。
「…は、はいっ!!お先に失礼します!」
私は一礼してデスクに戻った。
やり直して再度提出した企画書に
何とか武内課長からのOKが出て
今日の業務は完了した。
ボードに貼ってある自分の名前の横に
退出のマグネットをつけると
コートを来て、バッグを持った私は
まだ残っている人達に挨拶をして
オフィスを出た。