紅色に染まる秘密の恋(休筆中)
『……『邪魔するなよ。』だと?』
口を開けたままの
三木さんの腕を掴んだまま
『…三木、いい加減にしろよ!!
嫌がってる城咲を無理やり誘うなど
セクハラ…下手すれば暴力だぞ。』
武内課長は厳しく怒鳴りつけ
鋭い眼球で三木さんを睨みつけた。
『…ひぃ!!
あっ、その…俺そんなつもりじゃ…。』
怒鳴られた事で
大蛇に睨まれた蛙のように
三木さんはしどろもどろになっていく。
しかし課長の眼球は鋭さを増し
三木さんの腕をわざと荒っぽく離すと
怯えながら三木さんは
一歩一歩ずつ後退し始めた。
その様子を見ながら
『…いいか、三木。
最終通告…いや、警告だ。
次にまた城咲に付き纏ったり
こんな馬鹿な真似をしてみろ
お前の上司と人事課に通報するぞ!!
…以上だ。
わかったら、さっさと去れ!!』
武内課長は後退する三木さんに
きつく言い放つと
『……はっ、はい!!
もうしません!!
す、すいませんでした!』
三木さんは怯えたまま
逃げるように私達に背を向けると
その場を立ち去り
そそくさと走って帰って行った。