紅色に染まる秘密の恋(休筆中)

『…さてと…城咲、帰れそうか?
あいにく俺は
まだ少しチェックがあるから
すぐには送ってやれないが
しばらくデスクで待ってれば
お前の家まで送ってやる。
…だから、オフィスに戻れ。』

武内課長はそう言って

私にオフィスに戻る事を促した。


「…えっ、そんな…大丈夫です。
ひとりで帰れますので!!
……お気持ちだけ頂きます。」

そう言って私は

掴まれていた肘を離して貰おうとした。


しかし

『…何を言ってるんだ!!
城咲、お前…体が震えてるぞ。
そんな状態じゃ危ないだろ!?
『大丈夫です』じゃないだろ!?
送ってやるから、オフィスに戻れ!!』

課長は私の体にまだ残っていた

震えと恐怖感を感じ取ったのか

オフィスへ連れ戻そうとした。


でも、やっぱり迷惑はかけたくない。

「…あの…本当に大丈夫ですから!!」

そう言った時

『…課長。
今日は奥さんが迎えに来てくれるので
もし宜しければ今日は俺が
城咲さんを家まで送りますよ。』

やり取りを見ていた河瀬さんが

そう口を開いた。






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