紅色に染まる秘密の恋(休筆中)

『…振られてもいいから
雅也さんに告白しなかった事を
当時は凄く後悔してたんだ…。』

そう話すさくらさんはその後

長年の夢だった看護師になり

総合病院の病棟勤務を経て

3年前からM製薬から近い

産婦人科クリニックの外来に

勤務しているとの事だった。


『…中学生の時に
生徒会室で雅也さんに
『看護師になるのが私の夢です。』
って話した時に
『…へぇ…良い夢だな。
河瀬ならきっと優しい看護師に
なれると思うから頑張れよ。』
って言ってくれたのが嬉しくて
私は絶対に頑張ってなるんだって
そう決意して看護の道に進んだの。
いつかまたどこかで会えた時に
堂々と胸を張って
雅也さんに報告したかったから。』

そう話すさくらさんに

『…ああ、その話覚えてる。』

前を見ながら河瀬さんは

さくらさんの話に相槌を打つと

『ふふっ。』

と、さくらさんは嬉しそうに微笑んだ。





< 28 / 58 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop