紅色に染まる秘密の恋(休筆中)
A小学校からの合格者は10数年振りで
2人の担任だった父の指導力は
改めて高く評価された結果
契約延長や別の小学校の講師を
何度も打診されたものの
彼達の卒業で一区切りと決めていた父は
これを固辞し
彼達の卒業と同時に退職し
学習塾講師へと復職した。
タイムスケジュールの都合から彼達は
父が勤める学習塾への入塾は断念したが
りとさんの叔母夫婦が経営する料理屋と
城咲家が近所だった事がわかると
彼は月1〜2回の日曜日に
1人又は菊地原さんと一緒に
城咲家を訪ねてくるようになり
勉強の質問は勿論の事
母が留守をしている時は
私の遊び相手にも
なってくれるようになった。
初対面当時1歳だった私は
当時13歳だった彼の印象を
勿論覚えてはいないものの
私は彼又は菊地原さん対して
人見知りを全くせずに
すぐに懐いていたと父は話していた。
その証拠に私が
彼に抱っこされて喜んでいる姿が
撮影された写真にきちんと残っていた。