紅色に染まる秘密の恋(休筆中)
***
先輩に言われた通り
ちょっと一息を…。と思い
私は給湯室に入った。
私専用のマグカップに
コーヒー、クリームパウダーに
お砂糖を入れてお湯を注ぎ
甘いカフェオレにして飲む。
「…あー…美味しい。」
あんなに凹んでいても
カフェオレが頭と気分をほぐしてくれる。
私は意外に単純だ。
でも、やっぱりすぐに
課長に叱られた事がよみがえって
「…私も先輩達みたいに
早く一人前になりたいなぁ…。」
誰もいない給湯室で独り言を呟いた。
叱られると怖いけど
私は武内課長を心から恐れてはいない。
寧ろ、尊敬の念で溢れてる。
私は容量が悪いから
自分の出来の悪さと
先輩達や同期から置いていかれて
ますます遠のく距離が悔しくて堪らない。
私も先輩達みたいに
早く一人前に企画書が通りたい。
採用されて、一線で活躍して
即戦力になりたい。
後輩にも指導を任せて貰えるように
飛躍していきたい。