総長に恋したお嬢様
「着いたよ」

葵君の言葉に車をおりる私。

ううっ、やっぱりちょっとこわい…。

「こわいよね、ごめん。
おーい!みんな!威嚇するな!彼女は…
蓮さんの妹だ!!」

するとざわざわしていたのがピタッと止んで、代わりにいっせいに

「「「「「失礼しやした!!」」」」」

と言ってバッと頭を下げる。

「行こうか。みんなのことは無視していいよ。怖いでしょ?」

「あ…うん…」

葵君の後ろを着いて行く私。

みんなの視線が痛い…。

「見るなって!」

葵君の言葉にみんな私から視線をそらす。

葵君、なんだかすごい。
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