総長に恋したお嬢様
私も鞄に携帯を入れたりと帰りの用意をする。

そして準備が整った頃にガチャ、と扉が開き、

葵君が困ったような表情を浮かべて入って来た。

「どうした?」

憐斗君がそう聞いて、葵君が申し訳なさそうな顔を私に向ける。

「車、調子悪いらしい…。
仕方ないからバイクでもいい?」

ば、バイク…

ちょっと怖いけど好奇心もある…

「うん、いいよ。ごめんね」

「いや、全然いいけど…。
真、送ってあげてよ。
僕たち用事あるし、運転雑だから」
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