極道に愛された、氷と炎の女の物語。(仮)





どんなに死にたいと思っても結局は死ねない。死ぬのが怖い。





自分の体をこすった。




何回も何回も何回も何回も。




鏡で見る自分の胸には赤い印。




擦って擦って皮が剥けて、血が滲んでも満足しなかった。






自分の体が気持ち悪くて、目を逸らし続けた。





この体を見なかったら、私はただの女の子。





自分の汚れた体を見たくはなかった。








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