極道に愛された、氷と炎の女の物語。(仮)
「ここに残る。」
「なら、護衛をつけるけどいいか?」
「うん。」
しばらくの沈黙。
剛の胸に顔を埋める。
寂しい。とても寂しい。
ぬくもりがほしい。
剛の暖かさが欲しい。
「ねぇ、抱いて。」
ピクッと動く身体。
すごく熱い。
剛の私を呼ぶ声が切なくて涙が出てきた。
剛はその涙を拭ってキスを落とす。
その夜は私にとって一番星が輝く空。
何回も何回も剛を抱きしめた。
〝無事に帰ってきて〟
その願いを込めて