極道に愛された、氷と炎の女の物語。(仮)
マスクをしてできるだけ匂いを遮る。
その日は立つのもキツイ体で稲荷寿司を作り、護衛の人に渡して大森組には行かなかった。
ソファに寝っ転がって、少し眠る。
「琴葉ちゃん!」
ん…?
「千夏さん?」
心配そうな顔の千夏さん。
「体調は大丈夫なの?顔色が悪いわ。今、おかゆ作るから。」
そう言って、キッチンに立つ千夏さん。
いい匂いが漂ってきた。
それと同時に襲う吐き気と空腹。
もぉ、食欲はあるのに食べられない。
つらすぎる、。