極道に愛された、氷と炎の女の物語。(仮)
正座で座り直す。
剛が話し始めた。
「先週、停戦の約束を結んだ。期間は3週間。
たぶん、いや、確実に髑髏は俺が抜けた大森組を狙っている。
俺がいない今がチャンスだ。
だが、デマ情報を流したから最低でも髑髏が攻めてくるのは来週だ。
その間、新たな戦力。戦略を直すためにここに戻って来た。」
剛が話している間、無駄口を言う奴らはいない。
みんなが本気の目で剛を見つめている。
今の組の中に漂っている空気は、安心している空気。
剛が帰ってきたから安心してるみんなの思いが雰囲気となって出てきている。
このままだったら不意を付かれるかもしれない。