極道に愛された、氷と炎の女の物語。(仮)
うどんを食べる剛。
なんでだろ。なんで私だけがこんな辛い思い。
母を無くして、剛まで…?
嫌だ。
そうなるなら、私が…
「琴葉…。これ、上手いな。
かえってくるから。
子供も守らなくちゃなんねえから絶対帰ってくるからな。
だから…そんな顔するな。」
目に涙をためてる私を見て、剛が切なく言う。
本当なら今すぐ言いたい。
「行かないで。私と一緒にいて。」
剛を引き止めたい。
でもね…多分剛は、行くよね。
重いもの背負ってるんだもん。
組を背負ってるんだもん。