極道に愛された、氷と炎の女の物語。(仮)
一番動揺してるのは私。
空港からタクシーを捕まえて行き先の病院を伝える。
30000円を渡して「お釣り入りません!」そう言って走る。
病院の受け付けに行き、名前を言う。
「大森剛はどこですか!?」
看護婦さんに聞くと集中治療室にいるらしい。
エレベーターを待てず階段を駆け上がる。
廊下の先に見覚えのある影。
「千夏さん!」
「…琴葉ちゃん。」
髪がボサボサ。
目が真っ赤。
「剛は?!」
そう言うと、千夏さんは集中治療室の中を指差した。
千夏さんと集中治療室に入る。
剛は個室にいた。
シュコーシュコー
「自発呼吸ができてないらしいの。」