極道に愛された、氷と炎の女の物語。(仮)
ゆっくり目を開ける。
隣にはサラリーマンがいて、裸だ。
もうすぐサラリーマンを起こす時間だ。
私は着物を着て、サラリーマンに声をかける。
「旦那様…。旦那様、起きてください」
サラリーマンはゆっくり目を開けた。
ポカーンと口を開けている。
そして数秒後、全て思い出したように頬を赤らめた。
ホッ…
私は何に安心しているのだろう。
そうか……
私とした行為を、純粋な心でしてくれたことが嬉しかったのだろう。