極道に愛された、氷と炎の女の物語。(仮)
花魁
あのサラリーマンとの夜から一年がたった頃。
彼女は順調に利用され続けた。
でも、そのおかげで彼女は何も感じない冷たい心を持った。
それはいつしか彼女の心までも凍らして今では1つ1つの感情までもが懐かしく思えてくる。
張見世に出されている時の無表情の顔。
陽炎として過ごしている夜。
この2つでのギャップ、生まれながらにして持った美貌から、
彼女は吉原の遊女のトップに君臨した。