極道に愛された、氷と炎の女の物語。(仮)







今日は満月。






夜にしては明るい光が雪に反射して廊下まで届いていた。






中庭の石の雪を払い座った。







満月を見上げる。








一人になると涙が出る。






「本当の自分」が出てくる。

偽りの自分という大きな分厚い盾で守られている自分。





弱く、泣き虫な自分が出てくる。

寂しがりの自分が出てくる。






月をみつめながら涙を流した。








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