極道に愛された、氷と炎の女の物語。(仮)
「蘭花チャン!大変だぁ!」
その声で私は起きた。
「どうしたの?」
「僕、寝坊しちゃった!」
時計を見ると8時。
「私もバイト間に合わない。」
そう言って二人でチェックアウト。
さよならをしてダッシュでケーキ屋さんに向かう。
ぎりぎり間に合った。
「琴葉ちゃん。ギリギリセーフだね。」
お店の店長、まりさんが言う。
「すいません。寝坊してしまって。」
「あら、珍しい。昨日の人は寝心地良かったの?」
意地悪な顔をする。
「暖かかったです。今まで一緒に寝た人の中で2番目に。」
そう言うとまりさんは
「そう。ぐっすり眠れたみたいでよかったわ。いつも顔色悪かったもの。」
まりさんは良くしてくれる。
いい人なんだと思う