ワタシがコイしたのは不良教師でした。
小学6年のときだった。
大好きだった父親が死んだ。
母親は、精神的に病んでしまった。そして、持病が再発し、母さんは苦しんだ。
そんな母さんに、とどめを刺す出来事がおこった。
それはオレが中学2年のとき、オレの父親である元不倫相手が自分の後継者をつくるためにオレを奪いにきた。
「今頃……何しにきたのよ……」
「オマエにお願いがある。竜二くんをオレにくれないか?今、後継者を探してるんだ。残念ながら息子はこの子しかいないんだ。」
「帰って!竜二は、あなたが父親だってことを知らないのよ!あなたみたいな人が父親だってことを知ったら……」
『バサッ』
持っていた花束を落としてしまった。
「竜二!」
「母さん……どういうこと?」
「竜二……ごめんね。この人がお父さんなの……」
泣きそうな顔をしてそう言った。
「竜二、私が父さんだよ!お家に帰ろう。」
おれは連れて行かれた。
「止めて!竜二!竜二!」
母さんは父親のSPたちに抑えられて来れなかった。
「母さん…助けてー!」
「竜二、待って…行かないで。」
「か…あ……さ………ん……」
そこから意識がなくなった。