純愛リハビリ中
「もっとシンプルに考えればいいのに」
戸羽さんが空を見上げてしばし考え、私にアドバイスをくれる。
「例えば、俺が他の女の子とデートしても咲羅ちゃんはまったく平気だろうけど。トウヤ君が他の子とデートしたら嫌だろ?」
「……どうかな」
「じゃあ、ホテルに行ったら?」
「それは嫌です」
斗夜が他の子を抱くなんて、想像しただけで気持ちが悪くて吐きそうだ。
「今、想像しただけで胸が締め付けられたよね? それは立派な嫉妬だよ。好きな証拠だと思うけど?」