純愛リハビリ中

そうか、思い出せなかったモヤモヤとした感情の名は…… 嫉妬だ。
急に自分の中で、ストンと腑に落ちた。


「やっぱりまだリハビリが必要だね」

「……え?」

「大丈夫。実際にトウヤ君に会えばすぐにわかるよ」


この病は普通の医者では治せないはずなのに、戸羽さんはなんでも治せてしまう神様みたいな人なのかもしれない。


「……帰ろうか」

「はい」


駅の改札を抜けたところで挨拶を交わす。
お互い電車は反対方向のため、ここでお別れだ。


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