純愛リハビリ中
「咲羅ちゃんも一緒にリハビリしようよ。真剣な恋のやり方を忘れて出来ないって、さっき言っただろ? 一緒にそういうのを思い出そう」
サークルにでも勧誘するように言われても、二つ返事でうなずいたりできない。
「テーマは“純愛”」
純愛……今さらだ。
そんな言葉は、私には似合わなくなってしまっている。
「……クサいですね」
正直に感想をのべると、私の言葉が聞こえたのか、あははとマスターの笑い声がした。
「俺もそれ聞いたときに最初はなにを言ってるんだと思った。けど、斗夜がそれを望むのは良いことだし、進歩だから」
「はぁ……」