純愛リハビリ中

「顔は別に……イケメンに越したことはないけど、とくにこういう顔じゃなきゃ嫌だとか、こだわりはないかな」

「性格は?」

「自分と合う人なら、それも別に。でも……軽すぎる人は嫌かも。信用できない」

「なるほど。重森くんはダメってことか。……あ、俺もだ」


優しそうに目元を下げ、斗夜はキラキラとした笑顔を見せた。
色気も含んだその顔は見とれるくらい綺麗で、彼のこういう表情にモテる要素があるのだと思う。


「彼氏が軽い男だと、浮気されるから嫌なんだな?」

「いや、普通そうでしょ。……あ、堂々と何股もしてた斗夜にはわからない感覚か」

「あはは。痛いとこ突くね」


相手のことを好きなら、浮気されればショックに決まっているのに、なにを言っているのかと斗夜をじっと見つめれば、彼はバツが悪そうに苦笑いしていた。

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