クラス×BR法(R18)
「なぁ、龍ヶ崎・・・どうして首輪を集めてるんだ」
「えっと、これが脱出の鍵を握るヒントなんだ・・・よね?」
と、西園寺に問いかけた龍ヶ崎
「はぁ、私が説明するよ。首輪の裏側に文字が書いてあるんだよね、その文字を解読すればこのゲームの答えが見えて来るんだ。前に私がやってたやり方が合ってればの話だが」
「そっか、西園寺は前にこのゲーム参加してたもんな」
「もし、この主催者が前の時と同じだったら・・・この答え方は前と同じだと思う。だからやってる訳」
「へぇ、そうなのか・・・この首輪は北上の?」
「北上さんの首輪はアルファベットの【U】って書いてあるでしょ。全て文字が揃ったとき解読してPCの方に接続して終わる・・・はず」
首輪がこんなに重要になるとか思わなかったな
ただの邪魔しか考えられなかったのに
「あれ、山神って確か特待生だよな・・・」
「あぁ、そうだが」
「え、どうするの、西園寺」
西園寺の答えが
「そのときはそのときだ」
なんだろうか・・・
俺には無い感情だと思う
俺はこのゲームは本当にどうでもいい
生きるか死ぬかはこのゲームで分かるんだし
ただ、いきなり連行していきなりやることに腹がたつ
「西園寺の考えって前向きだよな・・・」
と、俺が言ったときだった
「私はこれ以上犠牲者を増やしたくないだけなんだ。それに、この法律に反対しなかった国や政府に文句を言いたい。どうして、この法律を採用したのか気になる」
西園寺はこの法律、ゲームに前回参加したから言える事だと思う
「でも、ほとんどの皆が・・・」
俺はPCにうつってる名簿をみて思った
一昨日は皆、「明日から夏休み」だと言ってて
たくさんの思い出を作るために
計画したり、充実させたり・・・楽しい夏休みが待ってるはずだったのに・・・
「ちくしょぉぉぉぉぉー!!!!!!」
俺は怒りを通り越した怒声を出した
生死なんかより
このゲームを勝手に決めた、勝手にやらされた
支配者が許せないだけなんだ