クラス×BR法(R18)
ー赤星sideー
龍ヶ崎を殺せと書いてあった特待生の条件
俺は絶対にこの条件に手を出さないと誓った
別に俺が助かったところで
生きてて何も意味ない
俺の場合は……な
俺は龍ヶ崎のおかげで命を落とすことを免れた
まぁ……あいつは財閥の娘だしな、権力あるし
もし、あいつと同じクラスで仲良く無かったら
普通に俺は龍ヶ崎を殺してた
けど、今は違う
俺はあいつを殺せない
俺は龍ヶ崎を助ける
というか、守ると決めたんだ
龍ヶ崎の武器はPCだ
PCは大切な役目だ
俺は銃だ
銃も役に立つけど
無駄に撃ちたくはない
まだ、撃ってないけど……
「赤星、お前何やってんだよ」
と、山神に頭叩かれた
(痛い……)
「おい、痛いぞ。手加減しろよ。俺、一応先輩だからな?」
「お前、特待生だったんだな」
無視かよ……てか、スルーされたわ
「そうだよ。お前は条件なんだ?まさかのクリアか?」
「あぁ、昨日の夜、首輪から報告が来たんだ。『特待生の条件をクリアした。最終日まで5人まで残っていれば生き残る』だってさ」
「へぇ、首輪から報告なんだ」
「そういえば・・・赤星の条件ってなんだ?」
「そこ聞くのかよ笑」
「気になるだろ」
と、山神は木を登り始めた
「俺、小さい頃よく登ってたんだよな、懐かしい」
「意外だな、山神が木登りとか」
「何だよ」と睨まれた
まさかだと思うけど・・・山神
「おい、察しているのか」
「うーん・・・・・何となく」
「何となくって・・・お前やっぱり怖いわ!」
「じゃあ、俺の考えな?お前の武器は銃だから、誰かを殺せという条件じゃないのか?」
「・・・・・・はぁ、当たりだ」
「誰だ?協力しようか?」
「いや、しなくていい」
「じゃあ、名前だけでもいいから、言えよ」
俺は言うか迷った
山神は何もしない事は分かってるけど
「分かったよ、絶対に言うなよ?」
と、俺は山神に言った
伝えた瞬間山神の動きが止まった
「・・・・・・え?」
「赤星、本当か?」
「あぁ」
「どうするんだよ!お前!!」
「俺はこの条件をやらない。だから最後まであいつを守ろうと考えてる」
山神は驚いた表情をしてた
「赤星、西園寺と龍ヶ崎を信じよう。あいつらならきっとこのゲームを止められる!」
そう言われた時、山神が真剣に話してたことが分かった
そして、俺たちの話を
聞いてる人がいたとは思わなかった
___ガサガサ
「誰かいるのか!!!?」
山神が叫んだ瞬間
その人物は消えたらしい