クラス×BR法（R18）

ー星野sideー


気が付けば周りが死体だらけとなっていた
三日経ってもう26人
仲良い友達も殺されて
私の周りは頼れる人がいない


頼りたくても頼りたくなかった
自分の力で解決がしたかったから


これが私の悪い癖なのかな……
昔から人に頼ることが出来なかった

今部活の部長もそうだ

部長になって大変なことも増えたし辛いことも増えた
本当は翼や部活のメンバーに相談したかった


結局……言えなかったけど





「はぁ・・・」

ため息を一つ



辛い、辛い、ツライ・・・


早く前の生活に戻りたい
どうせ、これは夢なんだと思う


七日経てばきっと元に戻るはず
そう信じていきたい



でも、目の前で
クラス、友達の死体がある

これが現実なのか
それとも・・・幻想？





考えてる内にまたあの場所へ戻ってきた
そう、私が新司を刺した、殺した場所だ

「新司・・・」

あの時刺してごめんなさい
嫌いで刺したんじゃないの


本当はかなり後悔をしてる
刺してなければ
隣にいた
辛い生活も乗り越えてた


ごめんなさい・・・新司


「・・・っ・・・し、新司・・・」


話しかけても彼は戻ってこない
絶対に戻ってこない

あの日には戻らない
そう分かってるのに


何度も話しかけちゃう

何でだろう








自分が狂ってしまう感覚ってこんな感じなんだ
今、思った

こんなにおかしくなるんだね、人って



私は自分自身を殺した
何度も痛めつけて

この痛みが、結構良い

何回も何回も刺しては抜いて刺しては抜いて
血がどんどん溢れてくる

その快感に私は心地よかった




死ねる、やっと死ねる


















＿＿＿＿もう！みんな、遅い！




どこからか聞こえる声、わたし？


わたしの声なの？








＿＿＿＿部活、始めるよ！！




部活、あの頃か…


あの頃は楽しかった。

確かもうすぐ大会じゃなかったっけ？

あれ、なんでこんなことになってるんだろう…。

今年の大会は皆が楽しめるようにって
悔いが残らないように演奏するって

そう決めたのに……



早く元の生活に戻らないかな…。

頼んだよ、翼。

その事を信じてわたしは……。





死亡者 星野那海 残り25名