もえ★ぱに
「おい、あれ胡桃ちゃんじゃね?」

弘也の指の先には明らかに人を待っている胡桃。

「本当だ…」

「あッ!誰か来た!!……って、男じゃん!!!!」

「しーーーッ」
俺は弘也を連れてハチ公の後ろに隠れる。

そして両サイドから胡桃と、その男を覗いた(どう見ても怪しい光景だ)。

「胡桃ちゃん、ゴメンね!待った?」

男は学生服を来ていた。
高校生か…?

「ううん!全然♪行こう、篤志君」
胡桃はそう言って篤志の手を引いて歩いた。

「行くぞ、弘也」

「尾行開始♪」

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