禁断の恋~彼の弟を愛してしまった私~

慌てて走って彼が来た。

「すみません。
仕事が長引いてしまって…」

「慌てなくても良かったのに。
私は、大丈夫よ!ゆっくり待ってれたし」
お陰で少し落ち着いたぐらいだわ。

「それならいいんですが…さすが大人だな。余裕がある」
感心したように言う彼。

(それって年上だからと言いたいのかしら?)
確かに彼より7つも年上だけど

表情に出てたのだろうか慌てたように彼が
「あ、いえ…言葉の文で、けして年上だからとかの意味じゃ無いですよ!」

「なんて言うか…品があると言う意味で…あれ?言葉合ってるのかな?」

慌てる姿を見ていたら思わず笑ってしまった。
戸惑う姿は、少年のように可愛らしい。

「もう…いいわよ。ちゃんと謝ってくれてるって分かったから」
クスクス笑いながら許してあげた。

「すみません…口下手で」
照れたように苦笑いする彼。

やっぱり可愛らしいと思う。
母性本能をくすぐるタイプなのかしら?

< 12 / 60 >

この作品をシェア

pagetop