禁断の恋~彼の弟を愛してしまった私~

このままじゃまずい。
変な噂がたってしまう。

「沙織さんお願いです!!」

「もう分かったから
いいからちょっと一緒に来て」
慌てて彼を連れ出した。

とにかく近くにあった喫茶店に入る。
「そもそも何で私の会社が分かったの?」

「兄貴が前に言っていたのを覚えてたんです。ココで働いてるって」

(悠一余計な事を…)

お店でコーヒーを頼むと私は、お冷やを一気に飲む。
落ち着け…自分。

「言っておくけど、私あなたのお兄さんと別れる気もあなたと付き合う気もないから」
ハッキリと言い放つ。

だが彼は…
「別に兄貴と別れろと思ってません。
壊す気も…ただ純粋に会いたい」

「片思いでもいいから…一緒に食事したり映画観たり。ちゃんと俺自身を見て欲しいんです!」

そう真剣な目で私に訴えかけてきた。

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