禁断の恋~彼の弟を愛してしまった私~
それが、まずかった。
それがきっかけにお酒が進んで行き
目を覚ましたらまた、同じ状況になった。
また、彼と一夜を共に過ごしてしまう。
隣りを見ると気持ち良さそうにスヤスヤと眠っている。
(嘘でしょ…う!?)
嘘だと思いたい。
一度もどうかと思うのに二度までも…
もう酔っていたと言う理由が通らなくなっていく。
完全に共犯だ!
「どうしょう?
とりあえずシャワーを浴びて…いやこのまま着替えて家で…」
とにかく帰ろうと近くに脱ぎ散らかした服に着替えようと手を伸ばす。
だが、出来なかった。彼に防止させられたから
あっと言う間に彼の下敷きになる。
彼は、私に覆い被さりながら
「おはようございます。沙織さん」
強引に押し倒したと思えないぐらいの笑顔を私に向ける。