禁断の恋~彼の弟を愛してしまった私~

そんな時に予想出来ない事が起きる。

なかなか言えないまま体調を見計らって会社に行く。

2人は、仕事が忙しいからとか嘘をついてしまった。
(ハァッ…何とか1日が終わったわ)

デスクの周りを片付けて帰ろうと駅近くを歩いていると彼・薫君の姿が見えた。

(今は、会いたくないのに…)
うろたえてると彼の横に知らない女性が見えた。

しかも、彼と同い年ぐらいの若くて綺麗な女性だった。
私は、愕然とする。

何故…若い女性と親しげにしてるのだろうか?
だが普通に考えて当然の事だろう。

年が7つも年上の私より若い子がいいに決まっている。
しかも中途半端の関係。

綺麗で可愛い彼女に乗り換えられても文句は、言えない。


でも…涙が溢れてくる。
お腹に子供が居るのに…

私は、慌てて走るように駅の方に去った。

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