禁断の恋~彼の弟を愛してしまった私~
もしかして女性の扱いに慣れているのかしら?
「そう言えば、沙織さんって映画が好きなんですよね?何の映画を観るんですか?」と質問をしてきた。
「えっ…うん。
洋画とかを観てるわ」
「へぇ~どんなのですか?」
そう言いながら興味津々の彼。
私は、好き映画をいくつか告げる。
「マジッスか!?
俺も同じ映画を観に行きました。ギーブス監督の映画とかが特に好きですね」
「まぁ、私も…その監督の映画いくつか観たわ」
どうやら映画の好みが合うようだった。
「嬉しいな…兄貴じゃ話しをしても理解されなくて」
「お前の話しだと難しいんだよ。
意外な共通点があって良かったな」
そう言う悠一に笑顔で答える彼。
私も驚いたが、嬉しかった。
悠一だとこうも分かってくれない。
「私も分かってくれる人が居て嬉しいわ」