禁断の恋~彼の弟を愛してしまった私~
運命とは、残酷なものだ。
数日後。
親友の望美とディナーを楽しんだ後、自分1人でバーに立ち寄った。
少し1人で飲みたい気分だったから
よく行くバーに行きカクテルを注文する。
スマホを確認しても発信は無く。
ぼんやりとそのカクテルを飲んでいた。
そうしたら
「あれ?沙織さんじゃないですか?」と声をかけられた。
思わず胸が高鳴る。
振り向くと…彼・若宮薫だったからだ。
「薫君…!!」
「奇遇ですね?
よくこのバーに来るんですか?」
「えぇ、時々…」
高鳴る鼓動を必死に落ち着かせながら言う。
「そうなんだ…あのご一緒してもよろしいですか?」