想いを伝えるその日まで
第四話·奈由と黒田のお茶会


「――黒田さんって、どうして兄と仲良くなったんですか?」


 喫茶店で、頼んだ飲み物がやって来るのを待っている黒田さんに、私は尋ねた。

「……は?」

 追加で何かを注文するのかメニューを見ていた黒田さんは、顔を上げ、キョトンとした顔を向ける。

「だって、めちゃくちゃ仲良しなんですもん。聞きたいです!」

 私の言葉に、黒田さんは腕を組んで、悩むふりをした。


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