忘れさせて 先生・・・・
別れの時
4月 3年生になった

香奈とも、また同じクラス

「結衣 元気?」

「一昨日の補習でも逢ったじゃん」

「なんか 最近 結衣 感じ 変ったよね」

「そうかな、髪型のせいじゃない?」

「私、何人の男子から 結衣は 彼氏が居るのか確認されてるか 知ってる?」

「そうなんだ」

「やだ 結衣 顔赤いよ」

「大丈夫! 結衣には、大人の彼氏がいるから 絶対 告白しても無理だよって言ってあげてるから」

入学式の始まる 校内放送がかかった

「香奈 私 真人さんと 別れる」

「どうゆうこと!!!」

悲鳴にも似た 香奈の叫び声で 体育館に向かう 生徒の視線の全てを浴びた

「香奈 また ゆっくり 話すから」

「本当だよ」

香奈の涙目が 私に 笑顔をくれた


< 106 / 266 >

この作品をシェア

pagetop