忘れさせて 先生・・・・
さっき 部屋で受け取らなかった 小さな 箱を 真人から 渡された

「開けてみて」

綺麗にリボンがされた箱を少しずつ 開けていく

中には、ダイヤのエンゲージリングが入っていた

「結衣 最後にそれを 俺に はめさせて」

真人は 箱から 指輪を取り出し 私の左手の薬指に そっと はめた

「俺の生涯最後の プロポーズだな」

「結衣に その指輪をあげたくて いろんな 店見て ドキドキしながら 選んだんだ。 正直 楽しかった。俺に 長い間 幸せをくれてありがと」

泣かないつもりだった 今日は、泣かない 泣いたら 真人のこと 諦められなくなりそう

そんな 気持を知らないで 目からは 涙が どんどん溢れてくる

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