忘れさせて 先生・・・・
「お前 聞いてた? だから チャンスだって! お前が卒業するぐらいに 本当は 言おうと思ってたけど もう 隠すの無理!  オレ お前の事 もう 生徒以上に思ってる。」

そう言うと タバコに 火を付けた

私は、多分 赤面してる・・・

「返事は、今すぐには要らない。 その代わり お前も 前の男を忘れる努力をしろよ。それから 無視するの止めろよ」

「無視してないよ」

「してた」

「先に 無視したのは先生だよ」

「確かに、そうかもしれない・・・・」

「辛かったんだ。 お前 前の男のこと マジで好きな気持わかったし。首のキスマーク見た時 情けないぐらい へこんだ」

「お前の事 目では追っていても 声かけれなくなってた」

「先生・・・・・」

自然と 笑いが出た 涙じゃなくて・・・

「どうした?」

「ありがとぅ」

「もう少し 待っててね。忘れる 努力する」

「オレが 必ず忘れさせる」

先生は、そう言うと 私の頭に手を置き 髪をクシャクシャになるぐらい撫ぜた

私は、本当に小さな子供に戻った気分

何の 不安もない いつも 必ず 戻れる場所がある子供の頃のように




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