忘れさせて 先生・・・・
ドキドキが止まらなかった

先生の運転している横顔が見れなかった

恥ずかしくて・・・・

窓の外の景色ばかり見ていた 


そして、私は眠っていた

それも、爆睡!!!

「おい、田中 家 着いたぞ。」

メチャクチャ 私の肩を揺されていた

先生は、助手席の私の方へ回ると ドアを開け 肩を支えながら 車から 降ろしてくれた

私の荷物を持ち インターホンを 鳴らす

黒い スーツのままの母が 玄関先へ 急ぎ足でやってきた

「私 結衣さんの学校で日本史担当しています 池山と申します。
電話でもご連絡した通り、結衣さんが集会中倒れましたので 送って参りました」

「お手数おかけして申し訳ありませんでした」

母が、頭を下げた

「先生、お茶でも」

「では、遠慮なく」

躊躇すること無く、池山先生は 家の中に 入ってきた







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