忘れさせて 先生・・・・
3時間目、池山先生の日本史の時間になった

自分の教室から出て選択科目用の教室に移動した

ここは、指定の席などない

私は、いつもの窓側の席に座る

「授業始まるぞ!」

「席につけ」

資料室で話す人とは、別人の厳しい池山先生が居た

『大丈夫かな・・・』

『こっちまで、緊張してきたよ』

そんな、私をよそに落ち着いた先生の授業

朝見たプリントを配り、淡々と授業を進めていく

時には、声を大きくし

「ここがポイント。しっかり覚えろ!」

と、言い放つ

先生の落ち着きをよそに、私は、窓から見える一本の木に見入っていた

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