忘れさせて 先生・・・・
重い足取りで 検尿コップを持って 診察室から 検査用のトイレに向かおうとする時、突然 診察室のドアが開いた

私は、もう心臓が波を打ち始めた

「結衣」

そう呼ぶ 声は 私が ずっと ずっと 何日も何日も 聞きたかった声

検査に行く不安と 何もかも 心の中が渦を巻くように 涙が出てきた

「真人」

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