忘れさせて 先生・・・・
やっと 視線を外す事ができた

何故か 後ろめたい気持で 私は 俯いて その場から 一歩も 動けなくなっていた

「山田先生! お知り合いのお嬢さんでしたね~。 でも 医者には 守秘義務があるから 先生 出て行ってくださいね」

「菊池・・・・」

「山田先生」

産婦人科の菊池先生が 少し キツイ口調で 真人を呼んだ

「結衣ちゃん さあ 検査 行って来て」

この場を 立ち去りたい 一心で 足早に診察室から 出た

後ろで 何か 小声で 話す 2人が 気になったが 後ろを振り返ることが できなかった
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