忘れさせて 先生・・・・
検査用のトイレを 出て 少し 空いた 待合室へ 歩いて 行こうとすると 壁に寄りかかる 真人と 目が 合った

「結衣」

そう 呼ぶと 私の髪を 優しく撫でた

「真人さん」

自分の気持が コントロールできなくて 涙が 溢れてきた

「結衣 心配する事は ないよ もう 大丈夫だから 僕に 全てを 任せて・・・」

そんな 優しい言葉が 私を 包んでいた

「大丈夫だから 仕事に戻って・・・・」

「結衣」

「本当に 大丈夫 真人に迷惑かかる事は しないから」
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