忘れさせて 先生・・・・
ディスプレーには、携帯番号が 表示されている

そう アドレスからは 消された 名前

でも 私の記憶からが 消せない 番号

真人からの 着信だった

戸惑っているうちに 留守番サービスへと 切り替わった

そして また かかる 電話

頭では 分かっていても 気持がついてこれなかった

私は 携帯電話を 開き 電話に出た

「もしもし」

「結衣 やっと 出てくれたね」

ずっと 聞きたかった声 私の心は もう 悲鳴を 上げている

涙が 溢れて 止まらなくなっていた

< 162 / 266 >

この作品をシェア

pagetop