忘れさせて 先生・・・・
「もしもし 結衣 大丈夫?」

私は 声には出せず ただ 頷いていた

「結衣 今 から 会えない? 今 学校?」

やっとの 思いで 声に 出す事が 出来た

「うんん 違うよ 今 家だよ」

「今から 迎えに行く」

私の返事も 聞いてくれないで 電話は切れた

そんな 一方的な 誘いでも 私は 一生懸命 支度に取り掛かる

髪を 巻いて 服を 選んで・・・・

最後に 凄く 迷ったのが 腕時計と 指輪だった

今まで 貰った プレゼントは 必ずしていた

でも、この2つのプレゼントは 重みが 違う

散々迷った挙句 腕時計だけ して行く事にした

なかなか 髪が 決まらなくて もう一度 髪を 巻きなおそうとしていた時 携帯が振るえ出した

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着信 090××××・・・
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慌てて 携帯を 取り 電話を 取った

「今 家の前だけど 出てこれる?」

「はい」

慌てて カバンを 持ち 玄関を 出ようとした時

もう一度 携帯が 振るえ始めた

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着信 池山 謙太
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ディスプレーの 字を 見た時 携帯と 一緒に 自分の手も 振るえ出した事がわかった




  
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