忘れさせて 先生・・・・
海 ~ 結衣サイド~
夕日が 綺麗に見える頃 海に近い いつもの駐車場に到着した

砂浜で 高校生のカップル達が はしゃいでいる

自分と同じ歳の 彼等と 今の私 同じ 愛するという行為が こんなにも違う

「結衣 外に 出て 散歩しないか?」

そう言うと 助手席に まわり ドアを開け 私を降ろしてくれた

昔のように、私の右手の手首を掴み 歩き出す 真人 

自然と 涙が溢れてきて もう 前が 見えなくなっていた

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