忘れさせて 先生・・・・
「期間限定の彼女!!」

「意味わかんないよ」

すこし ふくれっ面の私の顔をチラッと見ながら 運転をしている

「お母さんが海外出張中だけでいいから 彼女になれ」

そう言うと 運転席の窓を少しだけ 開けて タバコに火を付けた

「お前 どんな気持で お母さんが 今 仕事に行くかわかるか?」

もう 頭の中がゴチャゴチャで 返事をする気にもならない

「お前が 体調悪くて 増してや男のことで 気持まで不安定なのに 自分は 仕事で海外に行かなければならない。 傍に居てやりたいと 思うのに それが 出来ない 母親の気持 考えたことあるか?」

今まで 真人の事で 悩み続けてて 周りを見ていなかった

お母さんの気持まで考える余裕なんかなかった

お母さんは、全て分かっていた・・・・・

真人との恋愛で 私が苦しんでいる事を・・・・・・

池山先生が タバコの火を消すと 私の 頭を グシャグシャになるぐらい撫でた

「だ・か・ら 期間限定の彼女は オレと 一緒に過ごすの わかった?」

もう 頷くことしか 出来なかった

「後 周りの騒音は 気にするな オレだけを 信じろ」

そう話し終わると 家の前まで 着いていた
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