忘れさせて 先生・・・・
私は 動揺を隠せない

自分の気持を うまく 林先生に伝えられなくて ただ 下を向き 目を瞑った

私の制服のポッケットに入っている 携帯のバイブが 激しく動き出した

林先生は、そっと私の右肩を掴み すれ違い 数学準備室を後にした

携帯電話の ディスプレーに映る 香奈の名前が 私を ホッとさせた

いま 池山先生からの電話なら きっと 出る事ができなかっただろう





 

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