忘れさせて 先生・・・・
「適当に座って 勉強 始めろよ」

先生は そう言うと ベッドルームに 入って行った

ワイシャツから ラフな格好に 着替えると いつもの 先生と違って 少し 幼く見える

「おれ シャワー 浴びてくるけど 覗くなよ」

「バカ そんなこと しないもん!!」

「ハハッ!!」

軽い感じの会話が 続く

私が 緊張しないように 気を使ってるんだ

先生の 優しさが 痛い・・・・

私は まだ 真人を 完全に 忘れていない

何をするのでも 先生と 真人を比べてしまっている

車の運転 部屋の様子 何もかも 比べてる・・・・・

まだ 私の心には 真人が 居る

優しくされれば 心が たなびく

先生は きっと 気付いてる

あえて口に出さない 先生は 大人だ・・・・

そんな 自分が イヤで 目の前にある 課題に 取り組む


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