忘れさせて 先生・・・・
放課後になった

『ヘトヘトだ、家に帰って寝てー』

そんなオレの所へ生徒が何人かやって来る

国公立理系の男子に日本史は、キツイ

「お前、暗記できないなら過去問やって、数こなせ!」

冷静に話す

男子生徒に群がられている中、朝と同じ数学の林が田中に話し掛けてる

「結衣、相変わらず数学だけ点数のびないなぁ」

「冬休みは、個人的に補習なぁ」

甘ったるい声を出してる

すこしムッとしてういるオレがいる???

暫らくすると、朝 預けた資料室の鍵を そっとオレに渡してきた

「松井先生から、スペアー貰ってるから 次から 鍵の事 大丈夫だから・・・・」

と小声で話しかけてきた 田中に 授業中の涙の意味を聞きたかった


何かに悩んでいるなら、聞いてやりたいと思った

まだ、出会って2日目の彼女にそんなことを聞けるわけがなかった

もうこの時から、彼女は特別な生徒に なっていたのかもしれない


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