忘れさせて 先生・・・・
「び・・ビックリした」

「おはよう 朝の第一声が それかよ」

「だって まだ寝てると思ったんだもん」

「ウーンンッ ここ俺ん家 びっくりされても困る」

大きな欠伸をしながら いつもの憎まれ口

先生の座る横を通り抜けて 何もないキッチンに向かおうと思った時

先生が 私の 手首を掴んだ

「結衣・・・・・」

見詰め合う時間が 長く感じた

「・・・どうしたの?」

「うん 何でもない。 今日は 少し遠くまでドライブしないか?」

「いいよ 先生 疲れてるから」

「いや 疲れてないよ イヤか?」

「イヤじゃないけど・・・」

「なら決まり さっさと用意しよう。 オレ腹も減ったし」

「何か 作ろうか?」

「オレの部屋のキッチンには 何もありません」

「もう さっさと用意して。女の子の用意が長いの待ちくたびれるから・・」

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